一日一生 12月28日(日) 赦し

内村鑑三 続一日一生 1228
 
ルカ6:37 さばいてはいけません。そうすれば、自分もさばかれません。人を罪に定めてはいけません。そうすれば、自分も罪に定められません。赦しなさい。そうすれば、自分も赦されます。
 
ゆるし得んがために祈るべきである。また祈りてゆるすべきである。敵を許すのもっとも良き方法は、彼のために祈るにある。「なんじらを迫害する者のために祈祷せよ」と教えたまいて、イエスはわれらに人を許すのもっとも善き道を教えたもうたのである。


われ、わが敵のために祈りて、われの彼に対していだける無慈悲と憤りとは除かれ、これに代わりて春風駘蕩、仇恨(きゅうこん)の堅氷を溶かすに足るの温雅はわが心に臨むのである。仇恨の苦きをいだきて長く不快を感ずるの必要はない。


直ちに祈祷の座に近づき、我がもっとも憎しと思う人のために祝福(さいわい)を祈りて、
完全に彼を許して、われもまた完全の幸福にに預かるべきである。歳まさに暮れんとす。


われらの心のうちに一人の敵をも存すべからずである。われらクリスチャンとして罪を許すの能力(ちから)を神より賜り、またわれに負債(おいめ)あるものの負債をゆるし、神にゆるされ人をゆるして、貸借なしのこころの帳簿をもって新年を迎えるべきである。
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