2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ロマ書の研究第49講

第四十九講 キリスト敎道德の第二 愛(一) 十二章九 ~一〇節 前講に説きしごとく、キリスト敎道德の第一は謙遜である。そして謙遜は何びとにももちろん必要であるが、ことに何かあるものを持てる者にとつては格別にも必要である。すなわち學識ある者、知能…

ロマ書の研究第48講

第四十八講 キリスト敎道德の第一 謙 遜 十二章三 ~ 八節 第十二章の第一節は、感激より起こる獻身を説く。これキリスト敎道德の根底である。そして第二節は、この世になろうなかれといい、心をかえて新たにせよと勧める。これキリスト道德の性質である。こ…

ロマ書の研究第47講

第四十七講 キリスト敎道德の性質 十二章二節 ロマ書第十二章は、信者の一人としての道、十三章は、社会の一員としての道を説示したものである。そして十四章、十五章は同じく實践上の問題にかかわつてはゐるが、特にローマ敎会特有の事柄について注意を與え…

ロマ書の研究第46講

第四十六講 キリスト敎道德の根底 十二章一節 その内容の價値からいえば、ロマ書は第八章をもつて絶頂とする。しかしその内容の性質からいえば、十一章と十二章の間が分水嶺(ぶんすいれい)となつてゐる。すなわち十二章までに説かるるは敎義であるが、十二…