おくりびと

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日本の映画、「おくりびと」がアカデミー賞を取った。死体を納棺する役目の主人公の生き方を主題に

したものであったが、それよりも外国人にとって日本人の持つ宗教観、と言うよりも死生観に興味が引

かれたのではないだろうか。死んだら土に帰るというキリスト教の宗教観に照らし合わせて、死は汚れ

たものという宗教観は、旧約聖書にもあるように汚れのもとであるとするユダヤ宗教と似ているのか。

その死生観に対してイエス様は「永遠のいのち」を与えててくださった。

「霊柩車」が通るときに親指を手のひらで包んで隠さないと親の死に目に会えないという迷信にとらわ

れていた、子供の時に良くやった死を忌み嫌うことは、現代でもやる人がいるようだが、死に対する何

の解決も無い時代ならいざ知らず、「死は終わりでない」とする福音が広く伝えられているこの時代に

あって、安心して死ねる道を備えてくださったイエス様に感謝するばかりである。

写真は、親しくさせていただいた92歳の兄弟の病床をお見舞いしたときの写真、お二人の娘さんに手

厚い介護をされてまだお元気であった時のもの。娘さんに添い寝されているという羨ましい病床での生

活は長年この地上でご苦労された人生の終末にイエス様から与えられた恵み以外の何物でもないでしょ

う。

それから1週間も経たないうちに娘さんがたお二人に看取られてイエス様に引き上げられた兄弟は穏や

かなほほえみに満ちたお顔を残してくださった。

彼のその死に様を拝見して、彼に習うものとなりたいと祈った。

Ⅱコリント15:55 「死よ、おまえの勝利はどこにあるのか.
           死よ、おまえのとげはどこにあるのか。」